ローカルProxyツール

6/19の日記の続きで、ローカルProxyツールについて、少し書きます。

Burp Proxy

JRE上で動くツールです。

Web Application Security, Testing, & Scanning | PortSwigger

v1.01をインストールして、何度か使ってみました。

全体的には、コンパクト・シンプルであり、比較的細かい設定も柔軟にできるツールだという感じを受けました。

ただ、困ったのは、Burp上でレスポンスを表示する際に、上の画面キャプチャのようにShift_JIS以外(EUC-JPやUTF-8)のページが文字化けしてしまうということです。

Rsnake氏のBlogで、Burpが改善要望を募っていると知りましたので、早速要望を入れました。

要望を書いた後に、別の問題にも気付きました。リクエストやレスポンスをインターセプトして内容を書き換えると、ブラウザに送るレスポンスをどうにかしてしまうらしく、ブラウザ上での表示まで文字化けする場合があります。

という訳で、今のところ、日本語のサイトをごにょごにょする時には、どうもまともに使えないような気がしています。

あと、以下の機能は欲しいなと思いました。

  • レスポンスのHEX表示
  • historyのフィルタ/検索機能

文字化けの件と合せて、今後のアップデートに期待したいところです。

最後に一つ。全体に機能本位な感じでよいのですが、見た目(デザイン)が少々寂しいなと思いました。

Fiddler

MSが作っているツールです。.NET Framework上で動きます。

Fiddler - Free Web Debugging Proxy - Telerik

私がインストールしているのはv2.0.9.0 beta。まだあんまり使っていませんが、とりあえず気づいた事をいくつか。

HTTP Session(左側)
  • カラフルでみやすい。
  • CSSやJSファイルを一時的に非表示にしたいときがあるけど、やり方がわからない。
  • 一覧ではメソッド(GET/POST)が表示されないのがイヤ。
  • HTTPSになると、CONNECTが表示されてイヤ(設定で消せる)。
Performance Statistics(右側)
  • デフォルトでは、何故かこのタブが開いた状態で起動する。
Session Inspector(右側)
  • リクエスト/レスポンスのViewの種類がとても多い。
  • リクエスト/レスポンスとも、RAW Viewをデフォルトにして欲しい。
  • Raw Viewでは文字エンコードは考慮されない(文字化けする)。
  • レスポンスが圧縮されている場合、Transformerで解凍するというアクションをしないと中身が見れない。
Breakpoint(右側)
  • 別のツールではトラップとかインターセプトと呼ばれるやつ。
  • ブレークする対象を絞りたくても絞れない(画像だけ除外可能)。
  • リクエストとレスポンスの両方を同時にブレークできない。
  • ウィンドウ左下のアイコンで、ブレークのOn/Offが設定できる。
  • ブレーク中に、余計なものはポチポチっと流したいが、流す作業が手間。
Request Builder(右側)
  • SSLには対応していない。これは致命的。
  • HTTP Sessionから、Request Builderにコピーするのが手間。
  • リクエストデータを表形式で表示して編集する機能が無い。
  • この機能は、とりあえず作ってみました! という感じ。
その他
  • スクリプトで、ユーザが色々とカスタマイズできるらしい。
  • ログは取れる? ログを取るためには、スクリプトを書く必要がある?
  • 頻繁にアップデートされている。現在出回っているツールの中では、一番開発者の動きが活発かも。

WebScarab

OWASPのツールです。JRE上で動きます。

Category:OWASP WebScarab Project - OWASP

version20060718-1904をインストールしています。まだ殆ど使ってません。

  • 見た目は、Burpよりもさらにもっさりした感じ。
  • タブやボタンが多い。慣れていないせいか判りにくい。
  • 全体的に動作が遅い気がする(インターセプトなど)。
  • ここ2年くらいは、年1〜2回のアップデート頻度。

とりあえずは

時間を見て、WebScarabをもう少し試してみようかと思っています。

もちろん、Doorman(Kanatoko氏作)も使わせてもらいます(Proxyツールも作られていたとは知りませんでした)。

あと気になっているのは、Parosの作者が作っている有償の製品(Milescan)です。Consultant licenseだと年間$1495と相当お高めの価格設定ですが、それだけの価値がある製品なんでしょう(きっと)。トライアル版があるので試してみたいと思います。