読書

Flatt securityの米内氏による、クライアント=ブラウザに特化したセキュリティ本。

すごく幅が広いトピックだが、想定読者であるWebアプリ開発者に必要な範囲で整理されている。中身的には、ベストプラクティスをまとめたものではなく、原理とか経緯が説明されている。最近の情報も書かれていて、セキュリティ畑にいる大抵の人(私を含め)が読んでも、知らないことが書いてある。私も1回半くらい読んだ。

参考文献の量がかなりおおい。その中に私が昔仕事で書いた資料が2つあった。ありがとうございます m(__)m。

中国人作家によるSF作品。三部作で2~3000ページある超大作で、世界的にも日本でも非常に売れた本。

一言で言うと宇宙戦争ものだがスケールがおおきい。宇宙のエコシステムというか、宇宙における生存競争はどのような形に行きつくかという骨格をなすアイディアがあり、侵略者に対する人間社会と個人の反応がつづられていく。

ⅢはⅡまでよりもさらにスケールが大きい話になっている。スケールが大きすぎてよく分からんくらい。

山本周五郎の時代物だが、現代もののような雰囲気の長編作品。若く才能がある浄瑠璃作家の短い生涯を描く。創作への純粋さ、ひたむきさ、喜びと苦悩。創作にもがき苦しんで身も心も蝕まれていく後半は、読んでいる方も苦しい。

坂の上の雲」(日露戦争)の講和会議における全権代表、小村寿太郎の綱渡りの交渉を描く。条約締結後に世論が弱腰外交と猛烈に非難するところは、現代でも同じようなことが起こりうると思うとおそろしい。

誘拐した幼児を連れて逃亡生活をする女の話。逃亡生活につきまとう緊迫感と、強い母性(誘拐してきた子に対するものではあるが)に引き込まれ、ラストシーンでジーンと来る。映画にもなっている作品。